大人計画ウーマンリブ「ウーマンリブ先生」@サンシャイン劇場

作・演出:宮藤官九郎
11月2日(木)〜19日(日) サンシャイン劇場
出演:松尾スズキ池津祥子、伊勢志摩、宍戸美和公猫背椿皆川猿時荒川良々平岩紙少路勇介星野源宮沢紗恵子宮藤官九郎古田新太


ああ……池袋が遠い……サンシャインが遠い……
神奈川の住人にとってはもはやあそこは地の果てだ……埼玉だ……。


まあそんなぼやきはともかく、久々の大人計画
かろうじてとれたA席2階のチケットではあったけど、2列目だったので比較的よく見えた。
物語は、旅館にカンヅメにされた書けない官能小説作家(松尾スズキ)と、そこに「ウーマンリブ文学賞」を受賞“しなかった”理由を伝えに来た選考委員(古田新太)=実は作家のファン、を中心に展開。前半は下ネタ連呼で、後半はだんだんミステリ調になっていく感じ。
印象としては、クドカン作品の中では「キラークイーン666」や「7人の恋人」みたいなバカバカしい系のライトな作品ではなく、「ナオミの夢」や「鈍獣」なんかのミステリ系作品に近い気がする。ああ、宮藤さん昔はよくこういうの書いてたなぁ、なんて思いつつも、昔のように凝りすぎてわけがわからなくなることはなく、比較的すっきりとまとまりのよいホンになってた気がする。

しかしやはり友人とふたりでハラハラしたのは、松尾さんが「書けない作家」役だったりとか、その作家の一番おもしろかったといわれた作品が「別の人が書いた作品」だったりとか。大人計画でも稽古場で役者がエチュードで作った作品があるとかないとか、そんな噂を思い出してみたりね。これは本当に大丈夫なのか? と思ったり思わなかったり。どっちかっつーとそんな裏事情に思いをはせてみたりしますよ。