通勤のお供たち
まぁさすが宮部みゆきというか。クライマックスはやっぱ感動します。ただ冒頭部からのリアルな描写からファンタジーな世界に入ったとたんになんだか世界観を頭に叩き込むのが面倒になってしまったり、とか、世界観がどっかで見たようなベタさ加減(設定が設定だからあえてRGP風なのかもしれないが)、とか。そのへんはちと手放しでは絶賛できないものの、落としどころには納得。面白く読めました。
最初は何かとっつき悪さを覚えながら読んでいたら、4つの短編を後から長編にしたという後がきを読んで、冒頭部の構成に納得。これは前作を読んでからのほうがイイ作品だろうなぁ。
「重力ピエロ」はなんとなくスノッブさが鼻に付いてあんまり好きじゃなかったんだけど、こっちのシリーズはエンタメに徹してるから好き。もってまわった言い回しもマンガだと思えばまぁアリかなと。
なぜか新婚旅行先のコテージでこんなもの読んでました。そのシチュエーションはどうかと思うが本はとても面白かった。終盤のたたみかけは見事。一気に読めた。
米倉涼子ドラマ系二作目。「黒革の手帳」を先に読んでいたので、これも女主人公がのしあがっていく話なのかと思ったらそうじゃないのね。どれもこれも感情移入できない強欲で腹黒い人たちの物語。んー、黒革のほうが面白かったかな。ドラマはちょっと設定を変えていたようだな。小滝が佐藤浩一というのは納得。
いまさらですが初めてちゃんと読みましたよ。これも新婚旅行先で読了。「南の島の椰子の木陰で読書」というシチュエーションに憧れていたので、旦那がダイビングに行ってる隙に実行してみました。まぁ解ってはいたけどこんなのは子供が読んで良さが解る本じゃない気がする。子供向けとみせかけて大人向けの本の一種な気がするなぁ。
ダヴィンチコードの前作が文庫落ちしたので読んで見る。上巻は構造がやたらダヴィンチコードに似てるなぁ。ぐいぐい読ませるのは一緒なんだけど、終盤の展開がちょっとアレな気も。まぁダヴィンチコードのほうが売れたのはわかる気がする。
本屋でやたらみかけるので「売れてるんだろうなー」と気になってはいたけれど、マイミクさんが面白いとのことだったのでようやく背中を押されて購入。うん、面白い。これも児童書とのことだけど子供向けとみせかけて大人向けの本の一種な気が。
まぁしかし映画「カーズ」もそうだけど、こういう主人公にはこういうサブキャラが付くんだなぁ、というパターンを見た気がする。とはいえ今読んでる4巻のとこまでくるとその王道パターンでもなくなっているのでこの後どうなるのかがちょっと楽しみ。3巻のおまけの短編は蛇足だったかなぁ。