クラウディアからの手紙@世田谷パブリックシアター
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「他人の不幸の上に私だけの幸せを築くことはできません。」
無実の罪でロシアに抑留された1人の男、蜂谷弥三郎。
50年間、夫を信じ待ち続けた妻、久子。
37年間連れ添った夫を祖国に送り返した、もう一人の妻、クラウディア
あまりの感動に涙が止まらない…過酷な運命が生んだ「真実の愛」。【スタッフ】
脚本・演出:鐘下辰男
【キャスト】
蜂谷弥三郎…佐々木蔵之介
クラウディア…斉藤由貴
久子…高橋惠子
すまけい、小林勝也、山西惇、池内万作、村上大樹、久松信美、宮島健、植木紀世彦、翁長誠、亀田佳明、斉藤直樹、柴田雄平、土倉有貴、渡部紘士
佐々木蔵之介さん主演、ということで何も考えずに取ったチケットだったわけですが、よくよく設定だのストーリーだのみたら「なんか社会派な話」っぽいし、演出は鐘下さんだし。「うわぁこりゃ絶対重い! 重くてみてらんないよー」と思って劇場に行くのも気が乗らなかったんですが。
いやー見たら泣いた泣いた。終盤なんかもう涙と鼻水で顔がコーティングされるくらい泣きましたよ。ええ話でした。
たった3年間の結婚生活の後、必死の想いでひとり娘を守って日本へ渡り、50年も待ち続けた久子さんもすごかったけれど。そんな事情をすべて飲み込んだ上で蜂谷さんを家族として支え、37年も連れ添ったにも関わらず最終的には久子さんの下へ返してあげたクラウディアさん。なんだかもう、気の遠くなるような話で、ヘタな言葉ではこの三人の気持ちは語れないなぁ、と。
一部の演出とか振り付けとかちょっと好みでないところもあるにはあったけど、なんかもうこれが実話だったという重みの前ではどうでもいいかなと。終盤の脚本はなかなか良かったなぁ。そういえば上記のブログによると初日には蜂谷さんとクラウディアさんが舞台に立っていたのだそうだ。うわあ、すごい。
と、あまりに感動したので原作を読んでみることにしたのだけれど。
クラウディア 奇蹟の愛/村尾 靖子 海拓舎 (2003/10)
これを注文したとたんに「この本を買った人はこんな本も買っています」と出てくるリコメンド本が
- 不倫のリーガル・レッスン新潮新書 日野 いつみ (著)
- 不倫の恋で苦しむ男たち 亀山 早苗 (著)
- 愛人の掟〈2〉角川文庫 梅田 みか (著)
- 不倫の恋で苦しむ女たち 亀山 早苗 (著)
( ゚Д゚)ポカーン
感動が台無しですがな……。