宝塚雪組「青い鳥を捜して/タカラヅカ・ドリーム・キングダム」

http://kageki.hankyu.co.jp/revue/04/05snow_2/index.html
特にお目当てがいるわけでもないので、一番安い席からぬるーいテンションで観賞。
一部の芝居は、まぁ飽きはしないしそれなりに見てはいられるけど、あちこちツッコミ所満載。なんつーか、登場人物の行動にしゃくぜんとしない部分が多すぎる(ヒロインが名前のことで嘘をついたり、シスターがあまりに唐突に名乗り出たりなど)。いくら宝塚だからって登場人物全員が善人だし、なんともご都合主義すぎやしないかと思ったりはするけど。まあいいのか。
下着メーカーの新作発表会とやらのシーンがでてきそうになったので、「おお! もしやジェンヌさんがセクシーランジェリー姿で舞い踊るのか! スミレコード的にOKなのか!」と、オヤジじみた期待に胸躍ったけど、実際にはトルソー&下着がでてきただけだった。残念。しかしヒロインにキスするのと同時に背中のジッパーに手を伸ばす轟悠さんの仕草が自然すぎて、それはそれでスミレコード違反じゃないかと少し思ったり。
しかし轟さんの顔はおそろしく劇画調で現実感がないなぁ。


二部のレビューは三部構成。三人の演出家がそれぞれ「夢」をテーマにしたショーを作るということらしいけど。一番楽しかったのは一部の藤井大介氏の演出パート「ROSE〜真紅に染まる夢」かなぁ。赤と黒が基調の衣装で全体的に隠微&セクシーな雰囲気。トップの朝海ひかるさんがばきばき踊るソロがかっこいい。あーやっぱり朝海さん、踊るとかっこいいわ。そして轟さんとの絡みがなんともヤオイっぽくてこりゃまた……。
二部の齋藤吉正氏演出パート「白昼夢― IMITATION DREAM・栄華/幻―」は80年代ヒット曲満載のちょっと懐かしい曲調のショー。いまひとつ印象に残らず。斎藤先生といえば「スターブーツでタンゴを踊りながら決闘する武蔵と小次郎」で私の息の根を止めた(笑いすぎて)演出家として印象深いのだけど、今回は特にそれほど笑える演出はナシ。残念だ。
三部の三木章雄氏演出「夢の城〜夢は消えるのではない、ただ人が忘れるだけ〜」は急にまたコンセプチュアルなショーとなって違和感あり。中世ヨーロッパ風ファンタジー系(?)なゴリゴリのコスプレとなり何がはじまったのかとも思ったり。でも終盤に大階段で男性陣の群舞があったのがヅカファンの期待を押さえてる感じがする。大階段でポーズを決める朝海さんの姿にスポットが当たった瞬間に、客席内に「キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!」の顔文字が走った気がしたもんなぁ。気のせいか。
しかし最後の階段降り、轟さんが最後に降りてくるのか……。花組に出たときは最初に轟さんが降りて最後に春野さんだったんだが。轟さん古巣の雪組だけに、朝海さんをラストにするわけにはいかなかったのかな。どーも釈然としないが。