宝塚宙組「ホテルステラマリス/レビュー伝説」

母と兄夫婦を引率して4人で宝塚大劇場へ。「ホテルステラマリス」は正塚さんらしい作品。リストラだの経営不振だのワークシェアリングだのと微妙に現代的なキーワード盛り込んだ地味なテーマでありながらちゃんとヅカっぽいショー仕立てにしてしまう手腕には感心。さりげなく黒燕尾シーンとか織り込まれていて「わかってらっしゃる」という感じ。さすがサンスポで「非宝塚的題材の中の宝塚表現を探り続ける正塚晴彦」などと書かれただけのことはある。まぁでもこのトップコンビとの作品では「BOXMAN」のほうが良くできていたかな。やっぱり大劇場作品より特別公演のほうがいろんな意味で自由度が高いのかしら。
草野旦作「レビュー伝説」はまぁまぁかな。ポスターの紫軍服で踊って欲しかったけど出てこなかった……残念。でも和央さんのダンスがひたすらカッコイイわ、まりちゃんとのデュエットダンスは相変わらず「完全にふたりの世界」だわで、満喫。あと、大和悠河もずいぶん存在感がでてきたなぁと思ったり。ちょっと前までは「カワイイだけで永遠に弟的存在のキャラなんじゃないか」と心配していたのだけど、ずいぶん色気のある流し目をするようになった。声量も大きくなってて驚いた。こりゃトップの器になるぞとちょっと楽しみになってみたり。そしてうちの兄はどうも大和悠河が気に入ったらしくひたすらオペラグラスでおっかけてたらしい。終演後、ポスターのタニちゃんを指さして「この子がイイ! すげえ顔キレイ!」とかいって義姉と盛り上がっていた。02年に月組のガイズ&ドールズ見たときもネイサン役がいいといってたような気が……。水夏希が組替えになるので「もうすぐ二番手だから次のトップ候補だよ」と言ったら「ほんと? やった!」と何故か喜ぶ兄。ただし和央・花總コンビがいつ退団するかはまったくもって未定だということは黙っておいた……。