弥次喜多ツアー3日目 続:うどんタクシー

タクシーに戻り今度は水車うどんに向かう。なんとなくガイドブックなどをみて決めた店だったが、どうもこの運転手さんにとってはおすすめの店ではなかったもよう。遠回しに「たいしたことないよ」と言われてる気がする。まぁそれはさておきさすが「うどんタクシー」だけあってうんちくが豊富。「駅のまわりのうどんやさんには行かないほうがいいよ、あのへんはほっといても人がはいるから、あんまり腕を磨くってことをしないんだよね。だから、はじめて来た人があのへんで食べて『思ったほどたいしたことない』って思っちゃうんだ。本当に美味しい店は町中じゃなく郊外にあるんだけどね」で、この運転手さんは某TV番組で芸人さんを乗せて走ったこともあるとか。「赤坂製麺所(http://gourmet.yahoo.co.jp/gourmet/restaurant/Chugoku_Shikoku/Chugoku_Shikoku/guide/0102/M0037010092.html)にいったんだけどね、たいしてうまくなかったんだって。でもテレビでは『腰があって美味しい!』なんて言ってたよ」とか。「あそこはもうご主人が年で腰がなくなってきちゃってるんだよね。でもね、週に一日だけ腰がある日があるんだよ。それは息子さんが打ってる日なんだけどね」とか。
途中、ほかになにもないところにぽつんと建ってるパン屋さんのところを通りがかりながら「ここのパン屋さんもここらへんでは有名なんだよ、パンの焼き上がる時間になると車が列をなすからガードマンがでてくるんだ」という話に驚く。本当に周りにほかに何もないんだもの。さっきの宮武も田んぼの中だったし、やまうちも山の中だったし。香川県では人の集まるところに店を出すのではなく、美味しい店ができるとそれがどこであれ人が集まるのだ、と、その県民性に感心する。すごいなぁ。