犬は本よりも電信柱が好き/吉野朔実

犬は本よりも電信柱が好き (吉野朔実劇場)

犬は本よりも電信柱が好き (吉野朔実劇場)

本好きな人らしいエッセイ集。「吉野朔実劇場」シリーズも4冊目か。読書が趣味という人ならたぶん一編くらいはニヤリとする瞬間があるような気がする。今回では「電車の中で読む本」についての座談会が面白かった。村上春樹ファンはさぞ複雑な気持ちでこれを読んだことだろう。
紹介されてる本の中で読んだのは「ゴドーを待ちながら」だけだったなぁ。初演の時に2人だけ最後まで見た人がいた、というエピソードで、最後までみていたのがテネシー・ウィリアムズウィリアム・サローヤンだったというのは確かにぐっと来た。ああ、でもそんな話に反応するのにどうして舞台を見ていないの吉野さん……。串田和美緒形拳バージョンくらいは見せてあげたい。確かに退屈なホンだけど。
それにしてもテネシー・ウィリアムズはゴドーを見てどう思ったのかなぁ。感想を聞いてみたい。